ギュンター・グラスの話。 | ♪Arte Gagliano♪
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ギュンター・グラスの話。

ノーベル賞受賞ドイツ人作家、ギュンター・グラスの過去告白事件について。
ちょっと重いテーマだけど、書いてみることにした。

社会派で知られる文学界の巨匠が、その昔、実はナチスの武装親衛隊員だったことを告白し、ドイツは勿論、世界中の人々を驚かせたニュースは、まだ記憶にも新しいところでしょうか。
それでも、あれからもう二ヶ月近く経とうとしているので、今更話題にするのもなんなのですが。

このニュースを聞いて、ショックを受けなかった人はいないのではないでしょうか。
それくらい衝撃的なニュースだった(・・・ですよね?)ので、やっぱりちょっとは触れておかねばと思い・・・。


ギュンター・グラス(Günter Grass)
小説「ブリキの太鼓」(Die Blechtrommel)などで、有名な作家(同時に彫刻家、そして画家でもあるのだけれど)です。
彼は、簡単に言うと、ドイツは過去の過ち(第二次世界大戦の)を認めるべきだ・・とずっと唱えてきた人であり、また、SPD(社会民主党)を支持していた人でもありました。
そんな社会派の人間が、よりにもよって、元ナチス親衛隊員だった・・・。

もう、隠すことが苦痛になったんでしょう。
自分でも、その過去を今まで黙ってきたことは、間違いだったと言っているそうですが、
なんせ、60年以上も秘密にして生きてきたのです。
これには、予想通り、賛否両論が飛び交いました。

今でこそ、その歴史を深く重く受け止められるようになったドイツですが、グラスは、ナチスに対する、ドイツの政治家の「なあなあ」な態度をずっと批判し続け、ポーランドからも、名誉市民称号を受けたり・・と、ナチスの武装親衛隊員であったなど、誰も予想にもしなかったことなのでした。

先にも書いたとおり、ノーベル賞まで受賞していたものだから、余計にでしょう。
これまでの言動と正反対の過去の事実の発表で、世間ではかなり厳しい批判の声も上がっていました。

この告白によって、彼に裏切られた思いでいっぱいになり、ノーベル賞は返還するべきだとか、ポーランドの大統領は、彼に与えた称号を返上するよう求めてきたり・・。
ドイツのマスコミも、ここぞとばかりに叩きまくっていたなぁ。

実は、この告白があった後に、彼は、「全ては来月出版される私の自伝に書かれている。」
とだけ言って、しばらく沈黙を守っていたんだけど、私はそれを見て「あら?本を売るための作戦か?」と、一瞬思ってしまいました。

結局のところ、自分の過去の過ちを打ち明け、そうすることで懺悔したかった・・という意味で出版されたようなのですが、それにしても、勇気が要ったことでしょう。
60年以上もの間、それを隠して生きてきたかと思うと、その精神的な疲労は、想像もつかないな。

「あと少しの人生(現在78歳)なんだから(寿命、勝手に決め付けて悪いけど・・笑)、いっそのこと黙っててももよかったんちゃうの?」・・そのあたりも含めて、色々と考えてみると、今回の事件も、批判ばっかりしてたのでは、可愛そうな気がします。

許してあげていいんちゃう?
と私は思うのですが、皆さんはいかがでしょう?

実際、ドイツの世論調査では、彼のことをまだ信頼している人が大多数を占めているそうです。
その結果を見て、ドイツ人は、マスコミに流されていないなぁと感心し、そんな重いニュースの中にも、ちょっとした嬉しさも見つけられたのでした。

それにしても、Günter Grassと言う名前。
皮肉なことに、つづりにWaffen-SS(ナチス親衛隊の略号、Schutz-staffel)の、SSが入っている・・・。
う〜ん。運命の悪戯だったんでしょうか〜?!

さてさて、日本はどうだろう。新しい内閣できたけど。。。。
大丈夫か?

ドイツも、先日の選挙で最右翼の党が議席を獲得したり、相当危ないことになってるけど、日本は大丈夫なのか?

・・と、この世界の行く先に、不安を抱いたりもしてるのです。
「まっけろ〜に!」とか、「メロメロ何とか」・・と、いつもおちゃらけの私でも・・・。

日本語版
ブリキの太鼓 第1部 (1)
ブリキの太鼓 第1部 (1)
ギュンター・グラス, 高本 研一

ドイツ語版
Die Blechtrommel.

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まっけろ〜にが成長!!!

ほぼ日手帳2007

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可愛らしい手帳ですね!さすが日本!
私はこの10年間、ずっと同じ小さな手帳を愛用しています。
それでなくてもハンドバックがパンパンなので小さいものに限ります。笑
2006年10月04日 (水) 02:43
ミミ
あれ?手帳のところに書き込んだつもりが・・・。大汗
名前も消えてるし・・・。
2006年10月04日 (水) 02:45
♪Mumukau♪
ミミさん

あ〜おかしい!笑えます。
せっかくなので消さずに残しておきます。笑
2006年10月04日 (水) 03:59




 

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