映画 ・ 「SAYURI 〜 DIE GEISHA」 | ♪Arte Gagliano♪
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映画 ・ 「SAYURI 〜 DIE GEISHA」



「SAYURI」、やっと観ました。ドイツでは 「DIE GEISHA」 という題になっています。

ひとりの芸者の運命を描いたハリウッドの作品。
恋愛もののジャンルに入れられるのだろうか・・。

芸者、舞妓・・というと、こちらドイツでも何故か、未知の世界としてのあこがれがあるらしい。
しかし、京都で生まれ、京都で育った、生粋の京都人である私は、あんまり芸者さんや舞妓さんが好きではない!
はっきり言うと、嫌い
何故ならば・・・。

ドイツの友人たちを日本に連れて行ったときのこと。

「舞妓が見たい。舞妓。舞妓。」

それはそれは、うるさく何度も言うので、仕方なく舞妓さん探しに出かけた私たち・・・。

京都観光した際、タクシーの運転手のおじちゃんに聞いてみる。

「舞妓さんを見に行きたいんですが。」

「あぁ、それやったら5時頃に、○○の前にいてたらぎょぅさん出てくるわー。
でも最近はなー、舞妓さんも少ななって、えぇのはいぃひんでー。あんだけ塗ってるからえぇけどなー、取ってしもたらぶっさいくなんが多いんやー。それになー、危ないから舞妓になりたがる娘も少ななってなー・・・。」

「危ない??」

何が危ないんでしょ?
そのときは、ドイツ人の友人に、私のつたないドイツ語力を駆使して、いちいち説明しなければならず、その危ないってところをつっこんで聞けなかったのが残念だったのですが・・・。

タクシーのおじちゃんの言うとおり、祇園の明かりが灯され始める5時頃、私たちは○○の前へ。

「舞妓さん!舞妓さん!」

「出てきた出てきた。」

持参していたカメラを持って、舞妓さんに近づく私と友人たち。
丁寧な口調で聞いてみる。

「一緒に撮って頂けますでしょうか?」

「うち、忙しぃさかい・・・。タクシー待たせてあるんどす。」

そそくさとその場を立ち去る舞妓さん。
ビックリするほど横柄で、感じの悪〜い・・・・。
写真の一枚も一緒に撮ってくれないなんて・・・。

偶然空港にいたアントニオ猪木は、撮ってくれたぞ。
兼六園でバッタリ出会った原田大二郎も。
コンサートの司会をしていた城戸真亜子も。
ヴァイオリニストのツィンマーマンも。
みーんな快く写真撮影に応じてくれたのに、
なんで、舞妓さんには断られるん?

友人たちは、結構がっくり来ていました。しょんぼり
これで、彼らにとっては、もう祇園のイメージ、がた落ち。バッド

そんなこんなで、この映画は楽しみにしていたのですが・・・。

タクシーのおじちゃんの、「危ないから」 の意味が映画を観てほんの少し理解できたような・・・。
このような世界が今現在も存在したとしたら、それは相当恐ろしい。
誰も芸者の世界には入りたくない。

これやもん・・・・

ここでやっと映画の感想。

ん〜。とにかく不思議な映画でした。ちょっと無理があったかもしれない。
舞台は日本。それでいてハリウッド映画。この映画の原作となった小説の作者はアメリカ人。
そして出演者。日本の俳優も数人出ていますが、主演は中国人。
それなのに、みんな英語をしゃべっている(・・んですよね)。
それだけで充分ややこしいところですが、私が観たのは、これまでの例に漏れず、今回もドイツ語吹き替え。輪をかけてややこしい。

でも、予想していたよりは日本がきちんと描かれていて、そこは素晴らしかった。
音楽も、風景も。日本人が関わって徹底したのでしょう。

しかし・・・。京都人の目から見ると、本当の 「和」 は現せていないと感じました。まぁ、それが目的ではないのかもしれませんが。やや表面的で、派手にや作りすぎたのでは?アメリカっぽいと言うのか。

この作品を日本人の監督が制作したら、どのようになるのかを観てみたい気がします。きっと、もっと奥底にある日本人の本質をうまーく現したものになるのでは?と興味津々・・・。

でも、色々な意味で楽しめる作品でした。
そしてなんと言っても、映画で流れる演奏が、ヨーヨーマとパールマン!!

西洋人が 「和」 を表現するのは無理かな。と私たちが思うなら、
私たち和の人間が、「洋」 を表現するのも無理。
・・・そう思われているのでしょうか。

そう考えると、西洋の楽器を弾く者として、なんだか複雑な気がしないでもない・・・。

☆追記☆

大変重要なことを一つ忘れていました!
気が付かれた方いらっしゃったでしょうか。
SAYURIが髪を結ってもらっているとき、「痛いっ!!」 という表情をするシーンがあるのですが、そのときの口の動きが、どう見ても、「アウチッ!」 だったんですねー。
これはちょっと着物には似合わないかも・・・。
文化や言語の違いを知ってゆくこと、やっぱり大きな課題です。

comments(15)  |  trackbacks(1)

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♪Happy Birthday Mozart♪

SAYURI〜追記

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たいこ
そうよね。
やはり、日本人の感性で作られるとどうなんだろって思うよね。
でも、きっとそれは日本人にしか理解できないんだろうなって気もする。
ああいう単純明快なストーリーだからいいのでは?と思いました。
外国人受けするだろうね。日本人には物足りないよね。。。
でも、私は吹き替えで見たのですが、ドイツ語はものすご〜〜く違和感あるだろうね。
ときどき?と思う日本語訳があったりなんかもしたよ。(つたない英語力だったけど)
2006年02月01日 (水) 23:43
♪Mumukau♪
えっ!日本語に吹き替えされているのですか?
ってことは、オリジナルでは英語で演技している日本の俳優さんの吹き替えはどうなっていたのでしょうか。
やはりその俳優本人が、あとで日本語でまた吹き替えたんだろうか・・・。
あぁ本当にややこしい・・・。
2006年02月02日 (木) 01:20
たいこ
あ、ごめん。吹き替えじゃない…字幕やった。。。
母親と一緒だったから、吹き替えを見ようと思っていたのですが、時間が合わなくって…。
そうやね。そこんとこどうなってるのでしょう?
2006年02月02日 (木) 23:42
♪Mumukau♪
そう言うことか〜。
吹き替え、どうなってるんだろうね。真相が分かったら教えてくださいね。
2006年02月03日 (金) 06:47
ミミ
今日仕事場で、同僚に「今{芸者}の本を読んでいるのだけど、ああいう世界は日本では身近なんでしょ?あこがれちゃう」と言われてしまった・・・。
それはそうと、ツィンマーマン写真に応じてくれたんだ。びっくり!
私がまだ学生のころ、彼のコンサートを聴きに行って、コンサート後楽屋にサインをもらいに行ったんだけど、すっごく冷たく断られたよ。
あと、ケルンの中華レストランでもバッタリ会ったことがあって声を掛けたけど、そのときも無視された。
それからもうひとつ、数年前にモーツァルトのヴァイオリン・コンチェルトを一緒に共演したこともあるけど、すごくオーケストラを見下した感じがあって、どうしても好きになれなかった。なんなんだろ。
2006年02月10日 (金) 07:43
♪Mumukau♪
えー?ヴァイオリニストのほうのツィンマーマンですよね?奥さまが韓国人だからか、すごーくアジア人に好意的な感じがしたけど。2度もサインもらって、写真もニコニコ顔のがうちにありますよー。しかも数分間おしゃべりまでしてくれたよー。ドイツ人の友人もこの人はnett(親切)だーと言っていたんだけどなぁ。単に機嫌が良かったのか・・?
2006年02月10日 (金) 21:36
ミミ
そう、ヴァイオリニストのほう。奥様にも冷たくされました・・・涙
2006年02月11日 (土) 02:31
fuzika
Mumukauさん、このたびはトラバでお世話になりありがとうございました〜
そして貴重なご意見も勉強になりました。
元祇園にいた私の考えも自分のブログに残しておいたので
お暇な時に読んでみてくださいねぇ♪
2006年02月11日 (土) 12:18
♪Mumukau♪
>ミミさま
えーっ!なんでだろう・・・。
カールスルーエと大阪で会ったんだけど、どっちもご機嫌だった。多分、ミミさんが会ったときは、調子悪くて早くホテル帰りたかったのでは?

>fuzikaさま
コメントありがとうございます。
fuzikaさんのブログ、とても興味深く読ませていただきました。きっと、舞妓さん芸妓さんについて間違った知識を持った人がたくさんいるのではないかと思います。映画を見てもそう思いましたが、京都人の私にとっても花街はまだまだ未知の世界です。また読ませていただきます。
2006年02月11日 (土) 22:23
Yummy
こんにちは。藤花さんのサイトから来ました。
京都出身なのですね。私は「SAYURI」は2回見ました。主役を中国人がやっていること、SAYURIの髪型が変なこと、その他現実の祇園の姿よりずれているところはあると思いますが、私は肯定派です。日本人が作るとまた違った形になったと思いますが、どうでしょう。日本の古いものを紹介してくれていること自体に意義があると思っていますし、芸・舞妓は体を売る人たちではなく、芸を売る人たちという目的は果たせたのではないでしょうか。と私は思っています。
2006年02月12日 (日) 09:50
♪Mumukau♪
Yummy様こんにちは。コメントありがとうございます♪

人それぞれの感想があって面白いですね。
しかし、この作品、私にはどうしても作りすぎの感じがするのです。芸者どうこう、日本を紹介する意義どうこうではなく、映画を一つの芸術的な作品という視点から見て。私には、アメリカ人が作ったものだという印象は残念ながら否めません。
美術や音楽、映像美の部分ではとても優れた作品だと思いますが、本当に満足するためには、もっと日本をうまく表現する余地があるのではないかと思った次第です。内面の問題。ドイツ語で、「キッチュ(まがい芸術)」 という言葉があるのですが、この映画を見て、真っ先にその単語を思い浮かべてしまいました。
でも反対にアメリカ人が日本を、外面から内面まで全てを完璧に表現できてしまったら、もうそれは、外国文化の存在する意味が無いということになってしまうので、却って恐ろしいとも言えます。

あるいは、芸者そのものの世界が、私が思っているほど内面的に日本らしいものではなく、実際には案外 「キッチュ」 な世界なのかも知れません。もしそうだとすれば、この作品は完璧だったと言って良いと思います。 「キッチュさを表現した」 という意味で。

ブログの本文には、真面目に細かく自分の意見を書かなかったのですが、きちんと書くべきでしたね。
これまでの私のブログを全て読んでいただければ、おわかり頂けると思いますが、真面目に書くことよりも、何とかして笑いを誘う方向に持って行きたがる関西人の悪い性分ですね。

外国にいると、(Yummy様も外国暮らしでいらっしゃいますよね) 日本のことをどうしても客観的に見てしまうので、余計に批判的になってしまったのかも知れません。本当はこんな簡単なものではないぞ!とこっちの友人達に伝えたくなってしまうのです。

同じ作品でもで本当に色々な見方があるものですね。そこが映画の素晴らしいところですね。
2006年02月12日 (日) 19:56
Yummy
日本の映画で例えば「黒い雨」「Shall we dance?」など素晴らしい映画がたくさんあります。でも私は日本を取り上げた映画ということで評価したいと思います。英国にいて(今は実は東京暮らしです)いかに日本が遠い国か肌で感じたので余計でしょうか。

逆に言えばMumukauさんのように深く考えていないのかもしれません。私自身感覚が外国人、西洋人みたいところがありますから。

東洋人に西洋の楽器が表現できない、限度があるということは聞いたことがあります。でもどうなんですか。天性のものに東洋人だからということが関係ありますか。もっと前向きに捉えていきたいと思います。
2006年02月12日 (日) 23:28
♪Mumukau♪
>Yummyさま
なんか私の論点が違っていたみたいですね。勿論この映画の意味が無いと言っているのではありません。アメリカっぽい日本がちょっと(と言うか、かなり)気になっただけなんです。すみません。
私はずっと外国に住んでも日本人らしさは失いたくないと言うのをモットーに生きているので、誰よりも敏感になっているのかも知れませぬ。。。

最後の部分に書いた楽器のことですが、とても真面目に受け取っていただき、嬉しくも思いますが、少し戸惑ってもいます。最後を締めるための、これも関西人特有のオチみたいなもんなんです。
万人にご理解いただくのは難しいようで反省しています。。。
どんな真剣なときでも関西人っていうのは、いつもどうやってオチを決めるかばかり考えているものなんです。申し訳ないです。

と言ってもここに冗談ばかり書いているわけでもありませぬ。
ブログでは自分の専門分野の核心に触れるのは、なるべく避けたいのですが、このままでは真面目に感想を述べてくださった方に対してあまりにも失礼なので、少しだけ触れてみます。

東洋人であることのハンディは、仕事を通して身を持って体験しました。ヨーロッパと日本人の作曲家の両作品を、同じコンサートで演奏した時のことですが、毎回日本人の作品のほうに高い評価をいただくという結果になってしまいました。「ベートーヴェンより、武満の方が良かったよ。」
・・とまぁ、そんな感じです。
10年以上もヨーロッパで活動している日本人だけのカルテット(私はもう脱退しましたが)なのですが、欧州でのコンサートに限らず、日本公演の時でも、日本の作品のほうがより良かった褒められ、欧州で学んだものはいったい??と悩んだことがあります。

前述の通り、あまり専門的な話題に触れたくないのですが、実際、音楽は言語との関わりがとても深く、東洋人には先ずそれがかなりのハンディになると思います。
それ以外にも、その国の文化や空気が、生まれたときから染みついているのといないのとでは、かなり差が出てきますよね。
だから、世界で活動する東洋人の演奏家達は、天性と言うよりも努力が実った結果の現れだと思うんです・・。

って書きながら、Yummyさんの感想を読んで一番勉強になったのは、自分がものっすご関西人やな・・ってこと。
オチはやめられませぬー。

何も東洋人であることを悲観的に考えているわけではないのです。
前向き。勿論前向きですとも!
何事も後ろ向きで捉えてたら、長い人生大変です。

♪いっちにっちいっぽ(一日一歩)♪みっかでさんっぽ♪
♪さぁーんっぽ(3歩)すっすんで(進んで)、にっほ(2歩)下っがるっ♪

って水前寺清子が歌ってましたが、人生そんなもんです。

しかし、この歌でさえも、
「一日一歩で、三日で三歩やけど、三歩進んで二歩下がってたら、結局三日で一歩しか進めへんやんか!」
とツッコミ入れたくなるのも、関西人の、もう、これDNAです!
そこのところもご理解を!

でもこんな私に真面目なご感想をくださって本当に感謝しています。これからはもうちょっと、DNA隠し気味に行ってみます。笑
2006年02月13日 (月) 05:28
くろたん
舞妓さんを呼ぶ時は、お茶屋を出た瞬間からお金が発生するんです。だから、写真を撮ってくださいって頼むのは、頼む方が問題です。一緒に写真を撮りたいなら、お座敷に呼ばなければなりません。
もし、無料で舞妓さんと一緒に撮影したい場合は、ホテルとかがイベントで舞妓さんを呼んだりしてるの、そこで一緒に撮ってもらうといいですよ。
ただ、最近は舞妓さんのコスプレをさせてくれるところが多いので、偽物さんと写真を撮るのもいいかもしれません。
2008年04月11日 (金) 15:46
imogas
くろたんさま

情報ありがとうございます。
今度こちらの友人を連れて行くときは、偽物の舞妓さんに
写真を撮ってもらうことにします。
ホンモノの舞妓さんに、あんなにヒドイ態度であしらわれるくらいなら、
たとえ偽物であっても、そのほうがよっぽど気持ちがいいですしね。

>写真を撮ってくださいって頼むのは、頼む方が問題です。

正式にはそういう決まりなのでしょうね。それは勿論理解できます。
でも、正直な感想をいうと、異国の文化に興味ある人たちに向かって
あの冷たい態度は、人間としてなんなのか?と、ちょっと疑問を感じるのです。
断り方(言い方・表情)にもいろいろありますよね。
舞妓さんという職業にかかわらず、人間としてもうちょっと心を豊かにして欲しいなぁと思いました。
あの横柄な態度では、日本のイメージを低下させることになりかねません。
どんな職業の人でも、他人を見下すような態度では、一流とは言えないと思うのです。
それが、舞妓さんであろうと、大学教授であろうと、医者であろうと、政治家であろうと・・。
まぁ、大したこと無いレベルの舞妓さんだったのでしょう(・・と私は理解しました)。
2008年04月11日 (金) 21:39




 

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