クリスマスは大好きです。
上の写真のように、ドイツの各家庭のベランダはこの時期、クリスマス仕様に飾り立てられます。それを眺めるのはとても楽しい。
クリスマスパーティーも大好きです。
仲間とワイワイ盛り上がり、美味しいものがいっぱい食べられる。
しかし、私はクリスマスのプレゼント交換
というのが好きではない・・・。
勿論プレゼントをもらうのは嬉しいし、プレゼントを選ぶのもあげるのも、基本的に嫌いではありません。どちらかと言うと好きなほう。
私が好きでないのは、一人一人がプレゼント一品を持参し、参加者が皆で輪になって歌を歌いながらプレゼントを時計回りにまわし、歌が終了した時点に手にあるプレゼントがもらえる・・・という類のもの。
「あぁ〜!私の持ってきたプレゼント、○○ちゃんに当たったんだ〜!」
「あっ!それ私の〜。」
「これ誰が持ってきたやつ〜?」
「なにぃ、これ。そっちほうがかわいいっ!!」
そういった、プレゼント交換後の騒ぎが大嫌いなのです。
誰のものが誰に当たろうといいではないか・・。
毎年そういう光景を目にしつつ、一応はみんなと一緒になって、ハハハと楽しむ振りをしている自分がとても悲しくて、自己嫌悪に陥る・・・。
プレゼント交換とは、私にとってそんな偽りの瞬間です。
しかし・・・。悲しいことに必ずと言っていいほど、クリスマスパーティーには、プレゼント交換があります。どうやら、プレゼント交換の無いクリスマスはクリスマスではないらしいのです。
そこで私が考えたのは、自分がパーティーの主催をして会費制にし、私が人数分のプレゼントを全部揃え、くじ引きでそのプレゼントの中から一つもらえるようにする・・・というもの。
これなら、誰のが誰に・・といった嫌な騒ぎは起こらない。
早速私は当時の同居人であった女友達と一緒に大量のプレゼント購入に出かけます。買い物場所はシュトラスブール!!
昔はドイツだった時代もあり、ドイツ的な雰囲気が残っているものの、そこはれっきとしたフランスの一都市。
当時住んでいたところからは
で1時間かからないほどで行けてしまうので、おしゃれなもの(おかしなもの・・とい言った方が良いかもしれない)を探しによく出かけたものです。
当時はまだ、ユーロではなく、ドイツはドイツマルク、フランスはフランスフランでしか物が買えない時代。
早速私は友人とともにシュトラスブールの銀行で両替をします。
さて、いよいよプレゼント探し。どこの店から見よう!と意気込んでいると、一緒に来たはずの友人が見当たらない。なんで?
私は2、3分その友人を探すのですが、どこに行ってしまったのか、どうにも分からない。
そんなことって有り得るんでしょうか。
はるばる友人とフランスまで買い物に来たのに、一緒に行動したのは銀行で両替をするまでの約5分間くらいだけだなんて。
私は仕方なく、友人探しは諦め、プレゼント探しだけに専念。たくさんのプレゼントを抱えて一人で帰宅することになるのでした。
後で分かったのですが、その友人も私を一生懸命探したんだそう。
やはり彼女も私を見つけられず、そのまま街を少し見てやっぱり一人で帰路に着く羽目に。
私も私ですが、友人も友人。類は友を呼ぶと言いますが、何事も無かったかのように、家で再会。
なんとも可笑しく、忘れられない、クリスマスプレゼント交換の思い出です。
そんな思い出にに浸りながら、今年もギリギリでプレゼント探しに出かけなくてはなりません。
あと3日しかないっ