スローフード という言葉を知っている人!
これは、もともと、1980年代に、ファーストフード
(※)に対抗する形で誕生したもの。
お馴染みの、M社を始めとするファーストフードが、世界各地に進出したことにより、一人のイタリア人が、地方伝統の食材や料理などを維持して行くことに危機感を覚え、これじゃいかん!と立ち上がったのが、スローフードの始まりです。
このスローフード協会は、今や世界中にあちこちあって、もちろん日本でも会員が増えて、運動が盛んになっているそう。
ファーストフードによる健康障害や、食事だけでなく、スピードを重視した現代社会の流れのことも警告しているのですが、簡単に説明すると、スローフードと言うのは、みんなが、安心して食べられる自然の食材を使い、それらで作られた料理やお酒を、じっくり味わいながら食事をしようではないか・・と言うもの。
そのスローフード発祥の地、ブラ (Bra) と言うイタリアの小さな町へ行ってきた。
あ、これ、イタリア・ワインの勉強〜!の続きです。今更ですが・・。
(チュニジアはどうなってるん?!
)
スローフード (サイトは日本語)。
そのトレードマークは、スロ〜なカタツムリさん。
私もかなり、スロ〜な人間なので、スローフードの方針には納得しますが、私、食べるのだけは、速いんですわ〜。
大学生の頃は、友達に、
「速いようには見えへんのに、なんでそんなに食べるの速いん?」
と不思議がられたほど。
友人の言うとおり、ガツガツの早食いではなく、きわめて静かな早食いでした。
で、働き始めて時間に追われる生活が始まり、その早食いのスピードに、益々磨きがかかりました。
今は、またスロ〜な方向に傾き気味ですが、それでもやっぱり、クマゾウさんより早く食べ終わることもしばしば・・。
あ、いけない。スローフードについて述べている最中なのに。
そんな (どんな?結局全然説明できていない気もしますが) スローフードのレストランで、フルコースを頂きました。
アルバ (Alba) と言う町のレストラン。
一気に行きます。
生ひき肉、カルパッチョ。
グリーンアスパラ
スパゲティ〜
仔牛のお肉
ドルチェは、パンナコッタ。
そして、エスプレッソ。
もう幸せ〜♪
どれも、確かに自然な素材の味を生かした薄味で、とびきり美味しい!
スロ〜なテンポで、本来の食事の楽しみを感じながら、美味しい料理と、ワイン (私は舐めただけ) を十分 (10分ぢゃ〜ありません!) 堪能させてもらいました。
でも〜、早食いには、スロ〜に食べるのが時々キツイ。
ワインでも飲めたら別なんでしょうけど、お酒が飲めない私は、「間」 の取りかたも難しい。
食べるか、喋るか、黙って休むか・・しかない。
喋るのも得意ではないので、そこへ連れてきて下さった、クマゾウさんの知り合いとクマゾウさんに喋るのは任せて、会話に頷きつつ、箸を置いて (あ、フォークとナイフ。。。) 食べるのを休む私。
お腹も空いているし、
もうちょっとスピード出して食べたいな・・・ (スローフードにおいては禁句?) 。心の声
う〜ん。素晴らしく美味しかったけれど、やはり、スローフード・フルコースってのは、こんなワインと共に味わって、初めて成立するんでしょうか?
でも、本当に、デザートなんて、地面に沈んでしまいそうなくらいに (これ、分かるかな〜。ものすごい褒め言葉なんだけど) 、美味しくて、それこそ、もったいないからスロ〜テンポでケチケチ食べたい〜と思ってしまいましたわ・・・。
そして、この素晴らしいお食事の後に思ったこと。
やっぱり最後はお茶漬け食べた〜い。←これは、スローフードって言わないんだろな。。。
これでは、いけません・・・。
スローフード協会の方々、果てしなく不謹慎で本当にすみません。
でも、せわしない現代生活と、ファーストフード氾濫の世の中を考え直し、本当の食事とは何かを追求していくという姿勢は、私も見習いたいし、納得も、共感も出来る。
みなさんも、今日から、ファーストは辞めて、スロ〜で行きませんか?
※注・正しい日本語記述は、ファーストフードではなく、ファストフード だそうです。