これを読んでくださっている皆さんの中に、この事実をご存じの方はどれくらいいるでしょう・・?
私は少なくとも、知らなかった人のひとりでした。
はいっ!その事実とは・・・。(大げさな・・)
パーマを発明したのはドイツ人でした!!
日本に数えられないほどある女性ファッション誌。
住んでいるところが住んでいるところなだけに、私はあまりそれらを読む機会はないのだけれど、たまに手に取る日本の女性ファッション誌で、ドイツについて書かれた記事にお目にかかることは、ほとんど無い。
ドイツと言えば、ワールドカップ(もう過去?)、もしくは車、よくて建築やデザインなどが、雑誌で取り上げられることが多いけれど、ファッション・美容関連で、ドイツが紹介されることってあるのでしょうか?
ファッション・モード・・と言って取り上げられる海外の都市は、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク・・・。
そんなところですか?
特に、オシャレなパリジェンヌウォッチング、とか、ミラネーゼに学べ・・みたいな記事、しょっちゅう見かけます。
間違っても、ベルリンの女の子特集・・なんて見たことないですわ。。。。
ドイツというのは、ファッションとは無縁の、ださ〜い国というイメージがあるのでしょうか。
イメージだけでなくて、本当にそうなのか?
いやいや、ドイツを馬鹿にするのはまだ早すぎます。
また前置きが長くなりましたが、やっとここで本題へ。
そんなダサダサの国、ドイツが、パーマの発祥地だったというのですから驚きです。
そんな驚くほどのことでもありませんかね。(しかし、少なくとも私は驚いた!)
ドイツの新聞に出ていた話なのですが・・。
今から100年前、カール・ネスラー(Karl Nessler)と言うドイツ人が、この世で初めてパーマを発表したのでした。
ドイツはシュヴァルツヴァルト(南西ドイツ黒い森と呼ばれる地方)の小さな村出身のおじさんです。
1906年、ミスアメリカのヘアスタイルを担当したネスラーさんがパーマを使用。大成功を収め、それがきっかけとなって、全世界に知れ渡り、やがて、映画女優が皆こぞってパーマをかけたという、1960年代のパーマ全盛時代へと繋がっていった・・・。
そういうわけなのです。
シュヴァルツヴァルトの田舎出身のおじさん(お兄さんだったかもしれません・・)が、美容業界に大革命をもたらしたということです。
びっくりしませんか?
パーマはネスラーさんが発明した後も、どんどん進化してゆくのですが、1924年に新しい技術を生んだのもドイツ人。1947年にまた新技術が発表されるのですが、それもまたドイツ人・・・・。
誰ですか。今までドイツをダサダサの国だなんて言っていた人は!!
はい。私です。
女性ファッション誌にドイツと言う国が取り上げられる機会がもう少し増えてもよいのでは?と思うのですが、やっぱりそれでも、パリジェンヌとミラネーゼには太刀打ちできないのでしょうね。
最後に毒吐きますと、フランスって言う国は、なんともいいところばかりさらって行く、ずる賢い国に思えてなりません。
香水にしたって、発祥の地はフランスではないのに、雑誌などのメディアではあたかも自国で生まれたもののような扱いがされているし・・。
今や、ヘアスタイルの最先端も、パリ発・・なんて流れがありますが・・。
「今、あなた方がかけているパーマ、本当はドイツ人が発明したのですよ。」
と私が言ったところで、今更ドイツが現代のモードを代表する国になるとは考えられませんが、それにしてもドイツと言う国、どうも要領が悪いような。
でも・・。
そんな、ドイツの鈍くささが、またいいところで、なぜだかその鈍くささが私にはしっくり来るのです。
(私が鈍くさいと言うだけのことかも・・同類意識?!)
やっぱりドイツファンはやめられません。
★追記(10月23日)★
カール・ネスラー氏の出身地である、Todtnauと言う街が、彼についてのHPを作っていました。
こちら↓。残念ながら、ドイツ語のみです。。。。
Karl Ludwig Nessler