2006年11月の記事 | ♪Arte Gagliano♪
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冬時間と電波時計の楽しみ♪

しばらくご無沙汰している間に、ドイツでは、夏時間から冬時間に切り替わってしまいました。
紅葉した木々の葉っぱは、昨夜の暴風で、殆ど落ちてしまったことでしょう・・・。ポロリ

この夏時間と冬時間のシステム。元々は、省エネを考えて、明るい時間を有効に使おうというのが目的だったそうです。

毎年、ドイツでは、3月の最終日曜日に夏時間に替わり、10月の最終日曜日に冬時間に替わることになっています。

例えば、この間まで3時だと思っていた時間が、冬時間の現在では、まだ2時なのです。

これをうっかり忘れたりすると大変なことになります。
冬時間に切り替わるときはまだ良いのですが、今回とは逆に、夏時間に替わった日の仕事や約束などは特に注意。

以前、オーケストラの研修生だった頃、ある一人のメンバーが、夏時間をすっかり忘れて、練習時間を一時間遅れて登場したことが。
優しいオーケストラのメンバーは、そんな彼を笑いと拍手で暖かく迎えていましたが、
これが本番だったら、笑ってはいられなかったでしょう・・・。

あとで説明しますが、私も愛用の時計がなかったら、同じように拍手で迎えられていたのかと思うと、人ごとではありませんでした。

そんなやっかいな時間の切り替わり制度ですが、何を隠そう、私は年に2回のこの日をいつも楽しみにしているのです。
何が楽しいのかと言いますと、時間の切り替わりが来ると、家の時計が勝手にぐるぐる回りだすというイベントがあること。

勿論この時計はFunkuhr(電波時計)。

普通の時計は、夏時間や冬時間になる度に、自分で時計の針を一時間早めたり遅らせたりせねばなりません。

しかし、電波時計というのは、時計に内蔵されたアンテナが標準電波を受信して、時刻を自動的に修正してくれるのです。
日本でも珍しくはないかもしれませんが、勝手に時間調整をしてくれるので、遅れたり進んだりすることなく、いつも正確な時間が把握出来て、とても重宝します。

しかし、そんなことより、この時計の一番いいところは、夏時間と冬時間が切り替わるとき、正しい時間に修正してくれるその「過程」が見られること。

日本では味わえない、こちらだけでの電波時計の楽しみです。
でも、これは、デジタル表示の電波時計では、面白み半減なのですが・・・。

夏時間の10月28日土曜日、深夜0時を過ぎて日付は10月29日になってはいるものの、その時点では、まだ夏時間のまま時は進んでいきます。
そして、午前3時を迎えたその時、突然時計の針が、じじじ・・・と自動的に動き出します。
4時、5時、6時、7時、・・・・・・そして2時の所まで進んだ時点で針はストップ。
その所要時間約4分。止まった針は、きちんと2時4分を指していました。

時間が切り替わるのは真夜中なので、その時間に起きていなければ見られない光景ですが、見るだけの価値はある・・・ってことないでしょうか?
こんなのを喜ぶのは、私だけかなと思ったら、クマゾウさんもわざわざその時間に起きてきて、ぐるぐる回る針を見届けてからまた眠りについていました・・。

年に二度だけのささやかな(ちまちました・・とも言う)楽しみ。
これによって、「嗚呼、また冬がやってくるのだ・・」とか「もうすぐ夏だわ♪」と季節の変わり目を、はっきりと感じるのです。

11月は暗くて雨の多い梅雨のような毎日が続く時期・・・。
場所によっては、もう雪も降り始めています。
この時期、唯一の楽しみはクリスマスへ向けてのカウントダウン。
早すぎるような気もしますが、ハロウィンも終わったので、巷ではもうクリスマスモードです。

ついこの前までこんなに明るかった夏の夜空も、今では、こんなになってしまいました・・。
17時30分の夜空。

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