2007年01月の記事 | ♪Arte Gagliano♪
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習慣の違いって・・・

先日、ラジオのニュース(ルポ)で日本のことを話題にしているのを聞いた。

日本における謝罪の意味とは・・というようなことを伝えるルポタージュだったのだけど、先日の日本のお菓子会社の不祥事を例に挙げてこんなふうに説明していた。

日本では、会社が問題を起こしたとき、そのトップが謝罪会見で、
「申し訳ございません」という言葉とともに、深々と頭を下げる・・・。


頭を深々と下げて謝ったり、お辞儀したりするのは、日本特有の習慣。
私は、こちらではもう、謝る時に頭を深々と下げることはなくなったけど(よく考えたら、謝るという行為自体もほとんどしていないことに今気付いた!)、反対に、日本ではお辞儀を忘れないように注意せねば・・と気をつけるようになった。
ごめんなさいのお辞儀だけではなく、普通のあいさつとしてのお辞儀も。

日本でヴァイオリンやピアノを習っていた子ども(学生)のころは、レッスンの前に、先生に「お願いします」と言い、お辞儀をしてから始めるのが、当然のお決まりだったけど、こちらでは、そういうのってあり得ない。
先生にお辞儀して、「お願いいたします・・」なんて言って弾きはじめた日には、先生は、目を丸くして、「どうしたの?」とでも言うに違いない。

ラジオのルポは、「何年か前に起きた、トラックの車輪がはずれて起こった事故で、当時ドイツ人だったその自動車会社のトップも、会見では「日本式」に深々と頭を下げて謝っていた。日本ではそれだけ、頭を下げることが大事なことである。」・・・・と続けていた。
(要するに、彼はドイツ人だけど、それでもそこが日本である以上、きちんと日本の習慣通りに謝った・・ということ)

私も、ドイツでは、いちいち頭を下げません。
ドイツ人は、日本では、いちいち頭を下げねばなりません。

号に入れば郷に従え!だけど、習慣の違いには、いつも困惑させられる。
そして、これだけ長くここに住んでいても、まだまだ郷に従えていないことがいっぱいあるんだなぁ、これが。。。。

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カウチ イン ニューヨーク

今週は、ブログのネタにできそうな色々思いついたのですが、久しぶりに映画の感想を書いてみようかと。

最後に映画館で映画を観たのは、昨年の2月、スピルバーグ監督の『ミュンヘン』だった。
・・と言うことは、もう一年近くも映画館に行っていないじゃないか〜!

もともと映画は大好きで、以前は夫婦揃って映画館にもよく足を運んでいたのですが、犬を飼ってからというもの、子犬を一匹家において出かけるのは、数時間とは言え、どうも不憫な気がするのだなぁ。

その代わりと言っちゃなんですが、DVDを買って、それで取りあえず満足する・・というパターンが定着してきました。
いまどきのDVDは、ずいぶん安く手に入るし(10ユーロくらい・・ユーロ高で、日本円に換算すると、そう安くもないのですが、ヨーロッパに住んで生活をしている限りは、日本円に換算する意味は全くないので・・)、何といっても、自分のライブラリ−としていつまでも手元に残るのがいい!

そんなわけで、この映画観たかってん〜!という作品をちょこちょこと買い集めていたら、いつの間にかライブラリーは、80本を越えていた。

でも、家でDVD鑑賞って、どうしても何か他の用事をしながら観てしまうので、集中出来ないのが難点。
画面をちらっちらっと振り返りながらお茶を淹れてみたり、一時停止して「ちょっと待って!トイレ行って来る・・」とか、途中でどうしようもない睡魔が襲ってきたりとか・・・。
ま、お金を払って観ているわけでもないし、何度でも観られるし・・というのがあるから仕方ない。

今年になってからも、3本くらいDVD鑑賞を試みたけど、毎回寝てしまっていた・・・。
でも先日、やっと、やっと、最後まできちんと観ることのできた作品が。

またしても、前置きがずいぶん長くなりましたが、その映画をちょっとご紹介。

ジュリエット・ビノシュ&ウィリアム・ハート主演のロマンチック・コメディ(という分野に入るんだろうか・・)、Eine Couch in New York (A Couch in New York / カウチ・イン・ニューヨーク)


↑ドイツ語吹き替え版

カウチ・イン・ニューヨーク【字幕版】
↑日本語字幕版

1996年の作品です。タイトルはニューヨークだけど、ハリウッド映画ではなく、フランス、ドイツ、ベルギーの共同作。確か、カメラがドイツ人だったような記憶が。
どちらかというと女性向きかもしれませぬ(監督も女性だし・・)。寒い冬にも心温る、とってもかわいい作品でした。

一目で、ハリウッドの映画とは明らかに違った、ヨーロッパ独特の空気とか色が感じられてとてもいい。

ニューヨークに住むエリート精神分析医とパリに住むダンサー、全くタイプの違う二人が、新聞広告をとおしてお互いのアパートの部屋を交換することから始まるコメディ。
精神分析医のヘンリーは、交換した先のパリのオンボロ部屋と、そこでの出来事に嫌気がさしてすぐニューヨークに引き上げるのだけど、彼が自分のアパートに戻ってみたら、部屋を交換した相手、ベアトリス(パリから来たダンサー)が、ヘンリーの患者を診ていた。しかも、医者でも何でもない彼女が診た患者は以前よりよくなっている様子。それを見たヘンリーは・・・・。

この映画、モノローグが多いし、それがまた意味深だったりするので、ドイツ語で観るのはちょっと疲れましたが、主人公の飼っているゴールデンレトリバーが、何とも言えずかわいくて、ほっこり。

このワンちゃんの利口さを、うちのディアナに見せようと思ったら、横でガーガーといびきをかいて寝ていた。。。ん〜、話になりませんな。

ヨーロッパの映画には、ハリウッド作品のような、スピード感溢れるハラハラドキドキ・・っていうのはないけど、しみじみした味わいがあるのがいい。
たまには、こういうヨーロッパの作品も新鮮でよいのでは?

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エスプリ。

黒い森からの帰り、せっかくなので近場のフランスのスーパーで買い物をしようということになりました。

観光ではなく、あくまでもスーパーで買い物するのが目的。
ドイツを出て、適当に走り、スーパー探し。

黒い森はものすごくいい天気だったのに、ちょっと走り出したら、かなり深い霧が。


シュトラスブールを抜け、名前も知らない小さな町(村?)へたどり着く。
ちょっと国境を越えただけなんですが、やっぱりそこはドイツではない、異国・・。



↑これは、その町(村)で、信号待ちをしているときに車の中から撮った写真。
霧がひどくて、写真はぼやけていますが、またそれがいい感じです。
こういうかわいらしい建物が、何気なくふと現れるのは、さすがフランスっ!

なんでもない田舎の街角の、なんでもない普通のレストランなんでしょうけど、なぜだか絵になる。
こんな、どこかもわからない無名の町でさえも、フランス人のエスプリってものを、充分感じることができるのですね〜。

ドイツでもそうですが、フランスもこれまた、パリだけじゃなく、適当に迷い込んだ田舎の風景のほうが、私には魅力的に映ります。

いや、パリも大好きで、何度も行ったのですが、何かと嫌な思い出が多いのです。
スリに近寄られたり(何も盗られませんでした・・)、ジプシーの子供軍団に囲まれたり(鞄を抑えて、にらんでやったら、「チェッ!」とか言って、散らばっていったガキども。憎たらしい!)、みやげもの屋さんで切手を買って、おつりを誤魔化され、指摘したら、「このガキ、持ってけ泥棒!」と追い払われたので、「何様じゃ〜!」と、反撃したら、大げんかになって、終いにはセーヌ川のほとりに人だかりができてしまったり(今ではもうそんなエネルギーはないけど)・・・・。
そんなこんなで、パリにお住まいの方、パリが好きな方から大きな怒りを買いそうですが、今ではパリは、私のワースト10位に入る街となってしまいました。。。。笑
でも、クマゾウさんと行くようになってからは、クマゾウさんが、隣で危ないくらいイカツイ顔をして歩くからか、ワルモノどもも、近寄ってこなくなりました。笑
だから、時々は、ちょっとパリにもお邪魔したいっ!笑

という関係ない話はおいといて、日本はもちろん、ドイツに住む人ならばみんなが憧れる(憧れませんか?)、フランスのスーパー。
フランスのスーパーには、ドイツにはない魅力的なものがいっぱい並んでいるのです。
フランスパン、クロワッサン、焼きプリン、エクレア(これはたまにドイツの革新的なケーキ屋さんでは見かけるけど)などのパンやお菓子類。それから魚介類も豊富。
マロンのクリームとか、缶詰のラタトゥイユも、ドイツにはないし。

しかし、気になるのは、ドイツと違って健康に対する意識が低いのか、保存料や合成色素を使った食品が多いこと。黄色3号、青色5号とか・・・・。
ドイツではスーパーで売っているパンも、保存料が使われないことが多くなったので、買ってきたエクレアに、合成色素がバンバン使われているのを見て、ギョッとしてしまいました。
他にも、超・超・酸っぱくて、たまらなく美味しいフランスのソーダ味のグミキャンディーが昔から大好きで、フランスに行ったときは、必ず買って帰っていたのですが、やっぱり、あまりにも鮮やかな色が気になって、今回はやめることにしました。

なんだか、フランスをけなしてばっかりのような気がしないでもないですが、やっぱりプリンは美味しいし、パンも美味しいわ。
なんだかんだ言って、フランス、好きなのか?私。。。。
文句言いつつ、またちょくちょく足を運ぶこと間違いありません。

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プチ旅行 〜 Gernsbach 〜

予め言っておきますが、今日のは写真が多くて、全部開くのに時間かかるかもしれません・・・。すみませぬ。

先週末、ちょっとした仕事で、黒い森地方(Schwarzwald)に行ってきました。
町の名前は、Gernsbach(ゲアンスバッハ)。

黒い森の小さな町は、どこもそうだけど、ドイツらしくてかわいい(何をドイツらしいというのか本当のところわかりませんが・・)。

私は、どう考えてもメルヘンチックな乙女ではないけど、そんな私でも、おとぎ話に出てきそうな、旧市街のある小さな田舎町を、たまに訪れるのは、いいなと思う。あくまでもたまにですが。

週末ということで、クマゾウさんと愛犬ディアナも一緒に行きました。
正しくは、クマゾウさんが、私を送って行ってくれた・・というべきか。
私の用事は一日だけだったので、頑張れば日帰り出来ないわけではなかったのだけど、せっかくだから・・と、黒い森のホテルに2日間泊まってみました。

仕事でしたが、気分はプチ旅行・・・というやつです。

ここで紹介したいのが、私たちが泊まったそのホテル。


スペイン風のステキなホテルだった〜。
Romantiklandhaus Hazienda

なんでこんな田舎町に、こんなお洒落なホテルがあるのかが不思議で仕方ありません。
偶然インターネーットで検索していて見つけたのですが、2006年の5月にできたばかりのそのホテルには、キッチンもついていて、自炊が出来る、どちらかというとアパートのようなホテル。


ドアもかわいい。

電子レンジや食器洗い機、湯沸かしポットに、コーヒーメーカー、包丁や食器なども置いてあって、自分のうちのようにくつろげる。炊飯器はなかったけど(当たり前か)。
これは、ちょっと、スペインの別荘に来た気分?


ロマンチック系は、どうもおしりが浮く感じがして苦手(落ち着いて寝られない!)なのだけど、ここはロマンチックながらも、煉瓦造りで甘過ぎないのがよかったのか、落ち着いて眠れました。笑

部屋にはPCも繋げるので、クマゾウさんは私を待つ間、仕事も出来た!
でも、こんなに物が揃っているのを予め知っていたら、日本茶とかコーヒーも持っていったのにな。スーパーで野菜と肉を買って、カレーでも作れたのにな・・。
って、どこまでも、小市民な私たち。

スペインを意識して作られているだけあって、(ドイツ人はみんなスペインを異常に好むのです)、なるほど、部屋から繋がっている庭は、ちょっとアンダルシア風。

でも、遠くにはやっぱり黒い森が見えるから、ここは間違いなくドイツの田舎町。

ホテルには、もちろんディアナも一緒に泊まりました。

ドイツでは、どんなホテルでも人間と同じように、普通に犬も泊まれるのです。
これは本当にありがたい。ああ、ドイツって、素晴らしい!!

ホテルのレストランは、やっぱりスペイン料理。雰囲気があって、ここもいい感じ。



インテリアのセンスもステキだった。



このレストランでタパスをいっぱい食べ、デザートには、バルサミコソースのかかったアイス。


私は、決してグルメではないし、それどころか普段は、外食嫌いの何が何でもご飯はお家で食べる派・・なのですが、旅先ではやっぱり外食もいいものだと思ってしまう・・。

そして何より、スタッフが感じよかった!
これはかなりポイントが高い。ここドイツにおいては!

皆さん、旅はガイドブックに載っていない小さな町のほうが、断然素晴らしい。
あ、いや、ベルリンやミュンヘンなどの大都市ももちろん見応えがあって、面白いですよ。
でも、心底くつろげて、ホッとできるのは、やっぱり田舎町ですな。

これって、たぶん歳をとった証拠なのでしょう。。。
若いころは、こんなところでわざわざ宿泊したりはしなかっただろうしな・・。

話は変わりますが、今回のプチ旅行のような、心休まる気分を現すのに、ピッタリなドイツ語があります。
gemütlich(ゲミュートリッヒ)。
辞書には、「居心地のよい」とか、「くつろげる」とか書かれていますが、この、gemütlichという単語には、日本語では現しがたい、独特のニュアンスを感じます。

あら?ドイツ語講座みたいになってきた。

そういうことで、仕事はさておき、gemütlichな週末でした。

あ、黒い森からの帰りは、お隣のフランス(これもまた、名もない・・いや、名前はあるだろう!・・小さな町)へちょろっと寄ったのですが、それはまた次回。(の予定)

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文化庁芸術祭優秀賞とグラミー賞



新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

イノシシもブタもお友達ということで、お許しを。
それに、松の内(1月7日)を過ぎてしまったら、もう寒中見舞いに切り替えるのが普通みたいですが・・・。

うちはまだクリスマスツリーも飾ったままだし(そろそろ片づけないと・・)、窓にも相変わらずサンタが、笑って貼り付いたままなので、この際何でもありです。

ドイツは何でも500年ぶり(そんな昔の記録が残っていることがスゴイ)の記録的暖冬だそうで、私の住む地域でも異常な温かさ。
今週は、なんと16度にまで気温も上昇するのだそう。もちろんこの冬はまだ一度も雪を見ていません!!
ここまで暖かいと、もう気持ち悪い。
ポカポカ陽気ならありがたいけど、毎日窓から見る空は灰色・・・。

そんな暗〜いドイツですが、ひとつ明るい話題を。

シューマン:弦楽四重奏
シューマン:弦楽四重奏
ロータス・カルテット

私がまだこのカルテットのメンバーだった、2003年に録音したCDです。
昨年の5月末に発売されたのですが、このCDが、2006年度の『文化庁芸術祭優秀賞(レコード部門)』というのを受賞したそうです。

優秀笑じゃありませんよ。優秀賞。

以前このブログでCDの紹介をしたら、わざわざ買って聴いてくださった方がたくさんいらしたようで、皆さんには、改めて感謝!です。
本当にありがとうございました。

現在のメンバーたちには、私がCDの売り上げにかなり貢献した(?)ことも、ちゃんと伝えておきました!

で、その、『文化庁芸術祭優秀賞』ですが、演奏者と言うよりも、レコード制作者に与えられる賞のようで、残念ながら(?!)賞金も、賞品もなんもありませ〜ん!!
ははははは。世の中そんなもん。

そんなわけで、私にはなんの利益もありませんが、また売り上げに貢献するために、一応ご報告した次第です。

こんな(なんて言ったら、バチ当たりそうですが)賞でほくほく喜んでいる私ですが、ミクシィ仲間、○○○さんの旦那様は、なんと、かの『グラミー賞』(クラシック部門)にノミネートされたそうです。
グラミー賞ですよ〜。グラミー賞。

テレビでグラミー賞の中継を見ていると、クラシック部門は、どうも地味で忘れ去られがちなのですが、今年は皆さんもクラシックにもう少し目を向けてくださーい。
・・・とお願いしたい。
グラミー賞の「主要4部門」の中には、クラシック部門が入ってません。。。

そういうわけで、『文化庁芸術祭優秀賞』もいいけど、『グラミー賞』はもっといいな〜。(当たり前です。比べたら怒られるっ!)

グラミー賞は、お家のテレビで観るもん。
今回は、○○○さんの旦那さまが受賞されるかもしれないから、2月の発表が楽しみです。

あ、でも、『文化庁芸術祭優秀賞』も、皆さん頭の隅っこに入れておいてくださいな。笑

雑誌掲載の批評(音楽事務所のページより)

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