2007年02月の記事 | ♪Arte Gagliano♪
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ドイツ映画、アカデミー賞受賞!

ドイツ映画が、2007年の第79回アカデミー賞で、外国語映画賞を受賞した〜!
当然ですが、これが、今日のドイツのトップニュースでした!

『Das Leben der Anderen』(←ドイツ語サイト)
邦題は、『善き人のためのソナタ』(←日本語サイト)っていうらしい。

この題名の変化のしようはなんだろうな。。。

若干33歳の新鋭ドイツ人監督が、4年の歳月をかけて撮ったというこの映画は、ドイツでは、2006年の3月に公開されたものだったので、もう、一年くらい前。
(日本では、今年の2月10日から公開されてるみたいで、まさに今やっている・・)

ドイツでもかなり話題になり、絶賛されていたけど、結局、映画館では観ないまま終わってしまいました・・・。
でも、今回、このオスカーを始め、色々な映画祭で賞を獲ったので、また再上映されるのではないかと期待。
それか、最近、我が家ではありがちなのですが、DVDが出るまで待つことになるのか。。。


1984年、東西冷戦下の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)局員のヴィースラーは、劇作家のドライマンと舞台女優である恋人のクリスタが反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。成功すれば出世が待っていた。しかし予期していなかったのは、彼らの世界に近づくことで監視する側である自分自身が変えられてしまうということだった。国家を信じ忠実に仕えてきたヴィースラーだったが、盗聴器を通して知る、自由、愛、音楽、文学に影響を受け、いつの間にか今まで知ることのなかった新しい人生に目覚めていく。ふたりの男女を通じて、あの壁の向こう側へと世界が開かれていくのだった…。

私は、この作品を観ていないので、あらすじは、gooから引用させてもらいました。

この映画と同じように、実際に監視されながらの生活を経験したという、旧東ドイツ出身の俳優も出演しているそう。
そういう話を聞くと、今の自由なこの国の状態から考えると、ほんの十数年前に、このような時代があったことが、とても信じられない。

ドイツ映画は、あまり知られていないかもしれないけど、時々すごくいいのがあったりする。

そう言えば、私が初めてドイツの映画館で観た映画が、ドイツ映画だった。
1996年(ぎょっ!11年前・・)の作品、Jenseits der Stilleだった。(邦題はビヨンド・サイレンス
実は、この作品も、1998年度アカデミー賞にノミネートされていたんだけど、残念ながら受賞はならず。

ドイツに来たばかりで、ほとんどドイツ語ができない状態で観たけど、それでも、「いい映画だなぁ・・」と思ったので(いい加減。。)、また観てみたくなってきた。
と思ったら、近々ドイツのテレビで放映されるみたいだ。
わーい。
なので、この作品についても、詳しくは再度観てから、そのうち、ここでまた触れようと思います。

これ、アマゾンで日本語版があるかどうか見てみたら、あったじゃないか!
しかし、たっかい!メチャクチャ高い!(ドイツ版は1000円くらいなのになぁ・・)

ビヨンド・サイレンス
ビヨンド・サイレンス
タティアーナ・トゥリープ

お薦めしたいけど、この値段じゃ、なかなか買おう!と思う人もいないでしょう。
レンタルはされてるのだろうか・・。

どっちにしても、ドイツ映画は、日本においては、かなりマイナーでしょう。
一部の映画ファンには、とても人気があるようだし、実際、思い起こしてみると、わりと有名な作品も出てくるのですが、日本では、あまり日の目を見ない分野であることは確か。

今回の、ドイツ映画オスカー受賞を機会に、皆さんもちょっと今後は、ドイツ映画に注目してみては如何?

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ネクタイにご用心っ!

今日から、カーニバルもいよいよ本格的になってきました。



カーニバルに命をかける、カーニバルのクラブ(というものがあるのです)の方たち曰く、「一年は四季ではなく、五季」。
カーニバルも立派な季節の一つということです。
その五つ目の季節の始まりは、11月11日の11時11分。

そして、今日はというと、男性はご用心!
「ネクタイをちょん切られる日」・・だったのでした。(ご用心!って、終わってから言われても仕方ないわな。)

これも、カーニバルのなかの一つの行事なのですが、カーニバルの仮装パレードが行われる「ローゼンモンターク」(バラの月曜日・今年は2月19日)の前の木曜日である今日は、女性が一番エライ日。
女性はなんもしなくていい日!ということで、女性たちは、この日の11時11分に男性の締めているネクタイを切るため、いざ出陣!!!
市庁舎で、会社で、道行く人や車を運転している人までもが狙われます。


「ネクタイ、ネクタイ!ちょん切りに来たでぇ〜っ!!」
(あの・・この方女性なんですね。ちょっと怖い。。。)

デュッセルドルフ市長さんも!
デュッセルドルフでは、市長さんも犠牲(?!)に(↑)。

そういえば、デュッセルドルフに住んでいたころ、クマゾウさんも言ってました。
「今日はネクタイをちょん切られるから、一番安いのををしていかなくちゃ。」

そらそうだ。こんな日に、お気に入りの大切なネクタイをしていったら大変だ!
勿論、男性陣はこの日のイベントを知っているので、みんな切られても構わないネクタイをしていくそうですが、うっかり忘れていた人はお気の毒。

これって、デュッセルドルフでは、お馴染みの行事だったのですが、今日、ヘッセン州のローカルニュースを見ていたら、同じことをやっている様子が放映されていました。
やっぱりどこでもやるのですね。お祭り好きだなぁ。
ドイツにお住まいの皆さんの地方、または他のヨーロッパの国ではどうだったのでしょう?

カーニバルが盛んな地方に住む友人が書いていたのだけど、今日、街を歩いていたら、仮装した人でいっぱい!!仮装をしていなかった彼女の方が、よっぽど目立ってしまっていたそう。笑

私が思うに、カーニバルは、年間の行事の中で、何よりも盛大なお祭りなのでは?
クリスマスよりも、イースターよりも、ずっとずっと。
いつもブスッとしてるドイツ人でも、この五つ目の季節だけは、みんな本当に「バカ」になるし。

これからクライマックスに向けて、カーニバルクラブ所属の皆さんは大忙し。
しかし、よくもまぁ、毎年あれだけ頑張れるものです。
・・と冷めた目で見てる私も、実は昔、日本でカッパになったりウサギになったりしてた(知る人ぞ知る)ので、人のこと言えませんわな。ははは。

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ベルリーナー・プファンクーヘン

もうすぐカーニバル(謝肉祭)がやって来ます。

テレビもカーニバルのパーティーばっかりになるな。。。
当日は、街ごとにパレードがあるのですが、我が田舎町でも、小さいながらも、ちんどん屋みたいな行列が、町を練り歩くようです。
お祭りには田舎も都会も関係ないみたいだ。。

地方によって盛り上がり方が違うようで、ケルン、マインツ、デュッセルドルフなどでは、もう、「これに命かけてますね?」っていうくらい、ドイツ人にとっては大切で、それはそれは立派なお祭り。
ドイツ鉄道の職員なんか、ちゃんとカーニバル仕様に変身するし・・(以前、カーニバルの時期に電車の切符を買おうとしたら、窓口のお兄さんがピエロの顔しててビックリしたことがある。)
そう言えば、去年のカーニバルで、こんな笑える山車がありました!

地方によってその言い方が違うようで、この辺りでは、「ファスナハト」。もうちょっと南のほうでは、「ファッシング」と呼ばれています。

そんなカーニバルが近づいてきたということで、先日ニュースで、カーニバルのお菓子についてのルポがありました。

カーニバルのお菓子と言えばこれ。


Berliner Pfannkuchen(ベルリーナー・プファンクーヘン)

おいしそ〜。
ドイツのパン屋さんには必ずある、中にイチゴジャムとかプラムムースの入った揚げパン(ドーナツですね)。

実はこれ、カーニバルに限らず、いつでも、ドイツのパン屋さんには並んでいる超ポピュラーな菓子パンなのですが、本当は、カーニバルの代表的なお菓子なのだそうです。

ニュースでは、このパンを作っている様子を紹介していましたが、揚げているだけのことあって、ものすごいカロリー。
パン屋でこれを買って、紙の袋に入れてもらい、家に着いたら、その紙袋が油でべとべとで、鞄まで油だらけに・・・ということもしばしば(私だけかな)。
美味だけど、調子に乗って食べ過ぎたら、あとでエライ目に遭うで〜!という危険なお菓子でもあります。

このパンの始まりは、なんと16世紀にさかのぼるらしい。スゴイ歴史のあるパンなのです。
もともと、カーニバルっていうのは断食に入る前の最後のお祭りなのですが、断食が始まる前に、たっぷり腹ごしらえしておこう!ということで、肉を食べて祝う・・。これは、よく聞く話ですね。
このカロリー充分すぎるほどの菓子パンも、肉と同じく、断食の前の腹ごしらえはぴったり・・と、カーニバルの代表菓子に選ばれ(?!)、その習慣が今、現代にまで続いているのだそうです。

私はずっと、このパンを「Berliner(ベルリーナー)」と呼んでいたのですが、ベルリーナーというのは、北ドイツ地方、ニーダーザクセンからラインラント地方、プファルツ地方、バーデン・ヴュルテンベルクの西部、スイスのドイツ語圏地方での呼び名なんだそう。
私の住む地域、ヘッセンでは、「Kreppel(クレッペル)」という名で売られています。
こちらに越してきた当初は、パン屋で、「クレッペルってなんやねん?ベルリーナーが無いやんか!」とよく思ったものでしたが、同じものなんですな。

ちなみに、「Berliner」というのは、「ベルリンの人」という意味で、だから当然ベルリンでもこのパンを「Berliner」と呼んでいるんだろうと思ったら、「Pfannkuchen(プファンクーヘン)」って言うらしい。
ホントなんでしょうか?これはウィキペディアに載っていたんだけど・・。ドイツ人が言うんだからホントなんでしょう。。。ベルリンへ行って一度確かめてみたいものです。

地域によって呼び名が変わる、でもどの地域でも売られているこの揚げパン。
カーニバルには参加しませんが、今年は、私も久しぶりにベルリーナー(クレッペル?プファンクーヘン?)を買ってみようかな・・と。
ニュースで紹介されていた、この近辺のパン屋さんでは、今年のカーニバルには、新しくカプチーノ味のものを売り出したそうだし、たまにはカロリーたっぷり腹ごしらえもいいのではないかと。

あ、でも、断食はいたしません・・・・。

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ワールドカップ制覇!(ドイツW杯)

ドイツチーム、ワールドカップ頑張りましたね!おめでとうございます〜。

あ、これ、過去の記事じゃないですよ。ハンドボールのワールドカップの話です。
今日、ポーランドチームとの決勝戦がケルンであり、ドイツチームが勝ったのだそう。

昨年は、FIFAワールドカップ開催国ということで、えらく盛り上がったドイツ。
今年も、ドイツはワールドカップで盛り上がっていました!しかも、今日、とうとう世界一になりましたよ〜、ドイツチーム。
開催国での優勝。めでたいな〜。

フットボール(サッカー)は、ダメだったけど、ハンドボールは、開催国で見事優勝!
でも、サッカーがあれだけ盛り上がったのに比べて、やっぱり地味だった。
日本ではニュースになってたんだろうか・・・。日本チームは出てなかったしね。え・・・?出てたんでしょうか?それさえも知らない。。。ごめんさい。

そんなのやってるなんて全然知らなかった!という方(ドイツ在住の方も含めて)も多いのでは?
私も、ドイツチームが勝ち進んでいるというニュースは聞いていたものの、テレビで一度も試合を見なかった。。。ごめんさい。

サッカーの時みたいに、毎日クラクションが鳴るという騒ぎはなかったけど、さすがに優勝の決まった今日は、クラクションの嵐(小さめの・・)だったかな。

夕方、クラクションがあんまりブーブー鳴るから、「え?結婚式?(*注)」とか、「今日は雨でなくてよかったねー」とか話していた私たち。ハンドボールのドイツチーム、ワールドカップ制覇に、全く気付いてなかった私たち。。。ごめんさい。
(*注)ドイツで結婚式があったときは、車のクラクションをならして御祝いするので・・)

サッカーワールドカップの時、メルケル首相が万歳して喜んでいたのを思い出しましたが、今回は大統領のケーラーさん。昔、ハンドボールの選手だったそうで、メチャクチャ感激しているらしい。

ドイツチームおめでとう。
サッカーの屈辱を晴らせたのでは?

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じじばばコンサート?!

先週末、デュッセルドルフのトーンハレ(コンサートホール)に行って来ました。
クマゾウさんとその両親、そして私の四人で。

さて、何を聴きに行ったか・・・です。

それは・・・。

じじばばコンサート!?

超満員の客席で、上も下も右も左も前も後ろも360度、幾度となく見渡したけど、誓って言います。私が絶対に一番若者だった!
この私が・・ですよ!
ひょうきん族じゃなくて、ドリフターズの時代の。
デビルマンとか、アタックナンバーワンの時代の。
アグネス・チャンなんて、アイドルだったし、「学園天国」は、キョンキョン(て、これももう古い?)じゃなくて、フィンガーファイブが歌っていた!
(何もわからんわ〜!って方、ごめんなさい・・)
そんな世代の私が、ここでは一番若いっ!
これじゃ、もう、申し訳ないけど、じじばばコンサートって言うしかないでしょう・・・。

でも、若者が聴きに来ていないことが、とても残念に思えてなりませんでした。
若者にもぜひぜひ聴いて欲しい、見て欲しい、素晴らしいコンサートだったから。
いい加減ここらで、結局、何のコンサートだったのかを白状すると・・・。

ジャズ。ビッグバンド。
生まれて初めてライブのジャズの演奏会へ行ったのでした。

ドイツのジャズ界では、かなーり有名なアーティスト、マックス・グレーガー率いる、ビッグバンドのコンサート。
この方、日本で言う、長嶋茂雄以上の著名人なのだそう。どっかのサイトでそう紹介されていた・・どういう例えだろう・・。でも、彼は、長島茂雄よりずっと年輩の、何と81歳!びっくり
昔は、自分のバンドを持っていたらしいけど、今は若者、SWR(南西ドイツ放送局)のビッグバンド(のメンバーは、じじばばじゃなくて、ホッとした。笑)とともに。
SWRビッグバンドは、さすが、放送局のバンドだけあってうまい。本当にうまかった。
81歳の主役、マックス・クレーガー氏も、年齢を感じさせないパワフルな(漫才までしてくれるし)、もしくは、ベテランの貫禄を感じさせる、味のある演奏をたっぷり聴かせてくれた。

クラシックにはない類の、ダイナミックさと柔軟さが伝わってきて、とにかく、純粋に楽しいコンサートだった〜。
ジャズに関しては専門外なので、ほとんど知識がない私だけど、うまいかそうでないかは、わかる・・・つもり。
そして、このコンサートに招待してくれた、ジャズ好きのお義父さん曰く、日本のそれとは比にならないほどうまかった!!のだそう。

コンサートでは、ゲストで、グラミー賞を受賞した経歴を持つ、New York Voices という、アメリカのジャズヴォーカル四人組も出てきて、いっぱい歌ってくれた!
これまたうまいし、カッコいい。(この人たちも、じじばばではなかったです。笑)
彼らの歌を聴いて、知らない世界で起こっている、凄いことを知った気分がしました。

あっ!と言う間のコンサートだった〜♪
クラシックのコンサートもしばらく行っていなかったので、楽しく、しかも刺激ももらえた貴重な3時間でした。
それに、じじばばも、けっこう盛り上がって、ノリノリ〜!なのにはビックリ。
ピーピーと指笛はなるわ、立ち上がるわ、コンサートが終わったあとは、これを、「じじばばコンサート」なんて言ってはバチが当たるわ!と思ったのですが、しっかり、今日のタイトルにしてしまいました。。。すんませーん。

とにかく残念無念なのは、辺り一面、じじばば(バチ当たるとか言いつつしつこいですが)しかいなかったこと。悲しい
楽しかったコンサートとは裏腹に、ちょっと複雑な気持ちで帰路につきました。

そう言えば、クラシックのコンサートもじじばばが多い。
実際、じじばばばっかりの前で弾くことも少なくなかったし、弾き終わって客席を見たとき、じじばばがズラリと並んでいて、彼らの温かい拍手に嬉しさを感じながらも、ちょっと寂しい気持ちになったり・・・ポロリ(これは、カルテットっていう、ちょっと特殊な分野だったからかもしれない。オペラやオーケストラのコンサートは、若者もいっぱい聴いているはずだけど・・)。

でも、でも、もしかして、ジャズはもっとやばい?
ジャズと言っても細かく分けると色んなジャンルがあるので一概に言えませんが、少なくとも、ビッグバンドは、じじばばの世界なのか????
流行った世代が世代だというのと、マックス・グレーガー氏自身が、81歳だからな。。。仕方ないっていやぁ、仕方ない。

そして、これは余談ですが、日本人のいっぱいいる街、デュッセルドルフでのコンサートにもかかわらず、日本人は私たち四人だけでした〜。
こんな事って滅多にない〜。歩いたら日本人にぶち当たるこの街で、このコンサートを体験した日本人が私たちだけだったということが、特別なことのような気がして、これにはちょっと嬉しくなってしまいました(ひねくれもんです)。

というわけで、コンサートに招待してくれたお義父さんに感謝!

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