先週末、デュッセルドルフのトーンハレ(コンサートホール)に行って来ました。
クマゾウさんとその両親、そして私の四人で。
さて、何を聴きに行ったか・・・です。
それは・・・。
じじばばコンサート
超満員の客席で、上も下も右も左も前も後ろも360度、幾度となく見渡したけど、誓って言います。私が絶対に一番若者だった!
この私が・・ですよ!
ひょうきん族じゃなくて、ドリフターズの時代の。
デビルマンとか、アタックナンバーワンの時代の。
アグネス・チャンなんて、アイドルだったし、「学園天国」は、キョンキョン(て、これももう古い?)じゃなくて、フィンガーファイブが歌っていた!
(何もわからんわ〜!って方、ごめんなさい・・)
そんな世代の私が、ここでは一番若いっ!
これじゃ、もう、申し訳ないけど、じじばばコンサートって言うしかないでしょう・・・。
でも、若者が聴きに来ていないことが、とても残念に思えてなりませんでした。
若者にもぜひぜひ聴いて欲しい、見て欲しい、素晴らしいコンサートだったから。
いい加減ここらで、結局、何のコンサートだったのかを白状すると・・・。
ジャズ。ビッグバンド。
生まれて初めてライブのジャズの演奏会へ行ったのでした。
ドイツのジャズ界では、かなーり有名なアーティスト、マックス・グレーガー率いる、ビッグバンドのコンサート。
この方、日本で言う、長嶋茂雄以上の著名人なのだそう。どっかのサイトでそう紹介されていた・・どういう例えだろう・・。でも、彼は、長島茂雄よりずっと年輩の、何と81歳!
昔は、自分のバンドを持っていたらしいけど、今は若者、SWR(南西ドイツ放送局)のビッグバンド(のメンバーは、じじばばじゃなくて、ホッとした。笑)とともに。
SWRビッグバンドは、さすが、放送局のバンドだけあってうまい。本当にうまかった。
81歳の主役、マックス・クレーガー氏も、年齢を感じさせないパワフルな(漫才までしてくれるし)、もしくは、ベテランの貫禄を感じさせる、味のある演奏をたっぷり聴かせてくれた。
クラシックにはない類の、ダイナミックさと柔軟さが伝わってきて、とにかく、純粋に楽しいコンサートだった〜。
ジャズに関しては専門外なので、ほとんど知識がない私だけど、うまいかそうでないかは、わかる・・・つもり。
そして、このコンサートに招待してくれた、ジャズ好きのお義父さん曰く、日本のそれとは比にならないほどうまかった!!のだそう。
コンサートでは、ゲストで、グラミー賞を受賞した経歴を持つ、New York Voices という、アメリカのジャズヴォーカル四人組も出てきて、いっぱい歌ってくれた!
これまたうまいし、カッコいい。(この人たちも、じじばばではなかったです。笑)
彼らの歌を聴いて、知らない世界で起こっている、凄いことを知った気分がしました。
あっ!と言う間のコンサートだった〜♪
クラシックのコンサートもしばらく行っていなかったので、楽しく、しかも刺激ももらえた貴重な3時間でした。
それに、じじばばも、けっこう盛り上がって、ノリノリ〜!なのにはビックリ。
ピーピーと指笛はなるわ、立ち上がるわ、コンサートが終わったあとは、これを、「じじばばコンサート」なんて言ってはバチが当たるわ!と思ったのですが、しっかり、今日のタイトルにしてしまいました。。。すんませーん。
とにかく残念無念なのは、辺り一面、じじばば(バチ当たるとか言いつつしつこいですが)しかいなかったこと。
楽しかったコンサートとは裏腹に、ちょっと複雑な気持ちで帰路につきました。
そう言えば、クラシックのコンサートもじじばばが多い。
実際、じじばばばっかりの前で弾くことも少なくなかったし、弾き終わって客席を見たとき、じじばばがズラリと並んでいて、彼らの温かい拍手に嬉しさを感じながらも、ちょっと寂しい気持ちになったり・・・
(これは、カルテットっていう、ちょっと特殊な分野だったからかもしれない。オペラやオーケストラのコンサートは、若者もいっぱい聴いているはずだけど・・)。
でも、でも、もしかして、ジャズはもっとやばい?
ジャズと言っても細かく分けると色んなジャンルがあるので一概に言えませんが、少なくとも、ビッグバンドは、じじばばの世界なのか????
流行った世代が世代だというのと、マックス・グレーガー氏自身が、81歳だからな。。。仕方ないっていやぁ、仕方ない。
そして、これは余談ですが、日本人のいっぱいいる街、デュッセルドルフでのコンサートにもかかわらず、日本人は私たち四人だけでした〜。
こんな事って滅多にない〜。歩いたら日本人にぶち当たるこの街で、このコンサートを体験した日本人が私たちだけだったということが、特別なことのような気がして、これにはちょっと嬉しくなってしまいました(ひねくれもんです)。
というわけで、コンサートに招待してくれたお義父さんに感謝!