映画を観るのが好きです。
ハリウッド映画は楽しいし、近頃人気のあるフランス映画のお洒落で独特な空気の流れも大好きです。
しかし、せっかくドイツにいるのだから、もっとドイツ映画も観るべきなのです!
前にも紹介した、ドイツの映画、
『Das Leben der Anderen』(邦題・
『善き人のためのソナタ』)。この映画が今年のアカデミー賞を受賞したのは、皆さんの記憶にも新しいところでしょう。
実はこの作品、アカデミー賞を受賞する前の年に、ドイツの映画賞、
『DEUTSCHER FILMPREIS 2006』で、最優秀作品賞に選ばれていました。
これがドイツの映画賞のトロフィー。
「オスカー」ならぬ、「ローラ像」です。
そして昨日、2007年のドイツ映画賞授賞式がベルリンで行われました。
下馬評では、日本でも公開されて話題になった、
『Das Parfum』(邦題・
『パフューム〜ある人殺しの物語』)が、主要な賞を総ナメするであろうと言われていたのですが、ところがどっこいフタを開けてみれば・・・・。
今年のドイツ映画賞で最優秀作品賞(ゴールド)を受賞したのは、Chris Kraus監督の
『VIER MINUTEN』。
「VIER MINUTEN」は、日本語にすると「4分」という意味なのですが、邦題は『4分間のピアニスト』と言うそうです。
パフュームもそうでしたが、この映画も、新聞や雑誌の批評で絶賛された話題の作品でした。
私はまだ観ていないので,今回もまたあらすじは引用です。
60年以上も女子刑務所でピアノ教師をつとめるトラウデは、殺人罪で入所したジェニーの才能に惚れこみ、彼女をコンクールに出場させる。どう扱っても攻撃的な反応しか示さないジェニーに、トラウデは自身の少女時代を思い出しながら粘り強く指導を続ける。決勝に進んだジェニーは、はたして優勝できるのか?トラウデ役のモニカ・ブライプトロイ、ジェニー役のハンナー・ヘルツシュプルングは揃ってバイエルン映画祭女優賞に輝いた。07年ドイツ映画賞で7部門にノミネートされている、あまりにも衝撃的な<音楽映画>。
ドイツ映画際2007公式ホームページより
どうです? 面白そうじゃないですか?
『パフューム』も今回、作品賞のシルバーや、衣装や編集、音響などの分野で多くの賞を受賞しましたが、この『4分間のピアニスト』は、主演女優賞、助演女優賞などの主要の賞を獲得。
(左が助演女優賞のHannah Herzsprung、右が主演女優賞のMonica Bleibtreu)
来年のアカデミー賞に、またドイツの作品が顔を出すのではないかという期待も膨らみます。
日本の雑誌などで、ハリウッドやフランス映画の特集を見かけることはとても多いけれど、ドイツ映画の特集が組まれることって、残念ながら皆無に近い。。。
でも、これからは、せっかくドイツに住んでいるのだから、ドイツ映画にもたくさん触れてみよう・・と昨日の授賞式を見ながら思いました。
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーも、ベルリンに家を持っているくらいですから、これからは、ドイツに注目しない手はありません。
『4分間のピアニスト』は、今秋日本公開だそうです。お見逃しなく
・・ってまだ観てもいない人が薦めてもあんまり説得力ないか・・・。