すっかり秋になったなぁと思っていたら、スーパーにはもうクリスマスのお菓子が。
いくらなんでも早すぎませんか。まだ9月ですが・・・。
そりゃ、今朝は冬のように寒かったけど。
『Documenta』が終わってしまった・・・。
5年に一度、ドイツはカッセルという町で開催されるアートイベント。
9月23日が最終日だったのですが、今回も行けずじまいだった。。。
アートがお好きな方なら、知らない人はいないと思うのですが、
世界中が注目するビッグなアートイベントなのです。
同じ9月23日は、フランクフルトモーターショーの最終日でもありました。
通称
『IAA』(Internationale Automobil Ausstellung)。
これまた世界中が注目する自動車の博覧会です。
「IAAに行きました〜!」という人がそこら中にいるのに対して
「Documentaに行きました〜!」という人の少ないこと・・。
芸術の不人気・・というのを実感せざるを得ない。
5年に一度のDocumentaより、2年に一度のIAAの方が明らかに注目度が高い。
やっぱり芸術
より車
なのか〜〜〜。
まぁ、仕方ないと言えば仕方ない。
車に比べたら、アートなんぞ地味極まりないし。
私が最近訪問させてもらっているブログのなかでも、
Documentaについて書かれた記事は、ドイツの美大に通う
学生さんの記事、ひとつだけだった。。。
Documentaは、マスコミにも十分取り上げられていたと思うし、
本屋にはカタログも置いてあったし、雑誌の特集にもさんざん組まれていたし、
新聞やテレビ、ラジオでも、これでもか!と言うほど宣伝されていたはずなのに。
それでも、地味なものはどうやったって地味なのだ・・。
Docmentaは、3ヶ月間の開催期間で入場者が75万人だったそう。
それに対してIAAは、10日間の開催期間で100万人弱の入場者。
芸術の魅力が車のそれに比べて劣るとはどうしても思えない。
でも・・・。
身の回りになくても、生活には何の支障もきたさないアート。
身の回りにないと生活に支障が出る車。
それはもっともだし、車の方がアートよりは身近でわかりやすいというのもある。
特に、現代芸術は理解しにくいものが多いしなー。
開催地も、フランクフルトはいいけど、カッセルまで足を伸ばすのはちょっとな。
そういう理由もあったかも。
でも、Docmentaが開催されていたことさえ知らなかった人もたくさんいるに違いない。
何が、芸術から人々を遠ざけるんだろう〜。
身の回りになくても生活に支障のないもの。
音楽もそうなのですが・・。
そういうものをもっともっと大切にしたいものです。
そう言う自分は、IAAにもDocmentaにも行かなかった。。。
うーん。なんも言えませんな。
アートとクラシック音楽に、悲しい共通点を感じて
ふと曇り空を見上げたら(ほんまか!)、仲秋の名月(ってドイツにもあるの?)も、
心なしか悲しげだった。。。