イタリア旅行記を始めたやいなや、さっそく別の話題ですっ。
というのも、このブログ、4年近く続けているのですが、未だ、「日本デー」の話を取り上げたことがなかったというのに気づいたから。イタリア旅行記は、終わったわけではないので、旅記を楽しみに、ここを覗いてくださった方々は、少々お待ちを。
いつものごとく、ものすごく長いので、忙しい方は、やるべきことを終えてから、読んでくださいませ。ちょっと用を足したいんだけど、ブログひとつくらいだからいいか・・・という方は、どうぞ用を足してからお願いします。
さて、「日本デー」の話の前に。
(日本デーって何?という人もいらっしゃるでしょうけど、説明は後ほど)
ドイツに来てから、ここ数日(数週)ほど、「Japan (ヤーパン)」という単語を、何度も耳に(目に)したことはありませんでした。
日本でもニュースになっていたようですが、我が町の日本人学校で新型インフルエンザの集団感染がありました。ドイツでも、テレビやラジオや新聞など、ローカルニュースはもちろん、全国版ニュースで取り上げられ、毎日のように、「Japan(ヤーパン)」という言葉を聞くことになってしまったのでした。
デュッセルドルフの日本人学校が、こんな形で一気に全国区で有名になってしまうとは。日本人学校は、クマゾウさんの母校であり、私も何年か前に音楽鑑賞会で演奏させていただいたことがあるので、今回のニュースも人ごととは思えず・・。心配しましたが、少しは落ち着いてきたのでしょうか?現在もまだ休校中だそうですが、早く、みんな元気になって、学校が再開されることを祈っています。
「ヤーパン(Japan)」という言葉を何度も耳にした理由は、そのインフルエンザ騒ぎだけではありませんでした。
それが、今日の本題、
「日本デー」(Japan-Tag・ヤーパン-ターク)。
デュッセルドルフでは、毎年、「日本デー」という、日本の文化をドイツの人たちに紹介するイベントが開催されます。今年は、先週末の土曜日でした。名前だけ聞くと、ドイツに住んでいる日本人のためのお祭りかと勘違いされるかもしれませんが、
そうではありません。日本には、こんな素晴らしい文化があるんですよ。というのを、ドイツ人に知ってもらうためのお祭りです。
ロンドン、パリに次いで、ヨーロッパで3番目に日本人の多い街、デュッセルドルフ。日本文化を知ってもらう目的もあるけど、ドイツ人へ日頃のお返し(感謝)というのもあるのかも?
そんな「日本デー」が、皮肉にもインフルエンザ騒ぎと重なってしまい、3日前までは、今年の日本デーは中止にしようかという話も持ち上がっていたそうです。結局予定通り行われましたが。
その、「日本デー」にちなみ、毎日毎日、ローカルニュースが、「日本
」について、紹介していたんです。今年は特に気合いが入っていたのか、「日本デー」の当日、WDR(西ドイツ放送局)が、テレビで中継もしていたんですよ〜。NRW州にお住まいの方、ご覧になりましたか〜。
そういうわけで、インフルエンザの話題でもJapan(ヤーパン)。日本デーの紹介で、またヤーパン。今日も明日もヤーパン。明後日も明々後日もヤーパン。そんな一週間だったのでした。悲しいやら嬉しいやらビックリやら。(忙しいことで・・・)
さて、「日本デー」の一番の目玉はなんと言っても、花火!!
日本人の花火師による打ち上げ花火が見られるのは、
ヨーロッパでは、この「日本デー」でだけ!
ということで、毎年、デュッセルドルフの住民だけでなく、全国からたくさんの人が集まります。去年は、なんと、100万人の人出だったそうですが、やはり、新型インフルエンザの影響でしょうか。今年はちょっと減って、85万人だったそう。
それでも、デュッセルドルフの人口が、約58万人というのを考えると、この日、一日だけで、「日本デー」に訪れた人の数が85万人ってすごくないですか〜?
ライン川沿いがこんなことになってます!
そして、何を隠そう、私もその、85万人の一人でございましたっ!
保健所は、インフルエンザの予防には、人がたくさん集まるところへ行かないことが大切、と言っていたけど、ウイルスは気合いで吹っ飛ばす〜!と、犬の散歩がてら行って参りました〜。ま、今までインフルエンザにかかったこともないし、大丈夫だろう、と、行ってきました。(今のところ元気です。)
いつもの散歩道なのですが、この日の犬連れは失敗。まともに歩けません。抱きかかえてのお散歩です。(のちに筋肉痛に悩まされまることに・・。)
ライン川沿いの遊歩道に、ずらっとテントが並びます。
お習字コーナー、漫画コーナー(日本のアニメ、何故かドイツ人の若者に大人気)、着付けコーナー、弓道コーナー、相撲コーナー、いろいろあります。太鼓が聞こえてきたり、別の野外ステージでは、日本からやって来た女の子二人組が歌っていたり。(彼女たちは歌手なのか?誰なんだ?未だにわからないのですが、ドイツ人の女の子は、その二人組を見て、「カワイイ〜
」と連発してました・・・。)
そして、←↓これには、閉口しますが、アニメファンのこんなコスプレ若者達がうじゃうじゃいます。日本が大好きらしいです。「ハイカラさんが通る」ですか?(違う?古っ!
)
しかし、ここで特筆すべきなのは、コスプレの若者でもなんでもなく、ドイツ人(外国人かもしれませんけど)が
マスクをしているということ!マスクというものが一般的でないドイツでは、ものすごく珍しいことなんです。やっぱりインフルエンザが怖いのか〜。それでも日本デーにやって来る。それくらい日本(のアニメ?)が好きなんでしょう。
日本の美味しい食べ物もいっぱい。
えっ!かき氷もあるんですか〜。たこ焼きも、焼きそばも。
チラッと横を見ると、浴衣姿のドイツ人の若者が、たこ焼きをほおばっているではありませんか。たこ焼き、私も食べたかった〜!!!!!でも、お金も持たずに(いつものことです)出てきたので、何も食べられませんし、何も買えません。自業自得。
そうこうしているうちに、WDR(西ドイツ放送局)のテントを発見!!!
「日本デー」ですが、人が集まるいい機会なので、WDRも宣伝をしていたようでした。
犬を抱き上げ、でっかいドイツ人の人垣をかき分け中に入ってみたら、カウンターの上に、WDRのステッカーとか、ポスター、テレビ番組の宣伝物が置いてあり、おじさんやお姉さんが何やら配っています。配られていたのは、これらでした〜。
グミキャンディー、ラムネ、そして、WDRローカルニュース番組のロゴ入り紙バッグ、etc.
この日の私の戦利品です。
グミやラムネはどうでもいいけど、WDRのローカルニュースが何気に好きで、欠かさず見ている私には、この紙バッグがどうしても魅力的に思えてしまい・・。「私にもちょうだい〜!」と叫んでいるドイツ人のおばちゃんに混じって、「私ももらえますか?」と、日本人らしく、ちょっと控えめに(笑)、がんっばってみた!
イタリアでもおばちゃんに混じってスーパーで買いものをし、ドイツでも厚かましいおばちゃんに混じって紙バッグを獲得・・・。私も大概、おばちゃんですな〜。
でも、カウンターの上にいっぱい置いてあったグミキャンディーは、さすがにひとつだけしか取り(取れ)ませんでした。ドイツ人のおばちゃんは、ドバッ!と、わしづかみにし、懐に入れてましたが・・・。完全なおばちゃんへの私の道のりは、まだちょっとありそうです。(よかった・・)
上の写真の真ん中のステッカーと左のポスター(かなり大きいです)。人気の
Die Sendung mit der Maus(マウスと一緒に)のキャラクター達です。ドイツ人なら誰もが知っている、人気子ども番組なんですが、日本でも、2005〜2006年の、「日本におけるドイ
ツ年」のイメージキャラクターになっていたので、ご存知の方も多いはず。このポスター、どっさり置いてあったので、もっともらってきたらよかったなぁ・・。ちょっと後悔。しかし、日本デーなのに、持って帰ってきたものは、ドイツ放送局関係のものだけって・・。
そして、いよいよ花火大会です!
今の時期は、一年で最も日が長いときなので、暗くなるのがとてつもなく遅いのですが、そのため、花火の開始時刻も当然遅い!夜23時から始まりました〜!子どもは寝てないといけない時間!でも、この日はきっと特別だったでしょうね。
昼間に出かけたので、夜の花火は、自宅でテレビ&家の窓から鑑賞です。
うちの窓から撮影。
手前の建物が、ものっすご邪魔っ!!鬱陶しいです。
この建物がなければ、うちの小さい自宅の一室も結構な特等席なのですが、残念。
コンパクトカメラで撮る花火は、なんともちっぽけだけど、チラッとテレビを見てみると、こんな様子でした!まぁ、見事な花火!さすが、日本の花火。ドイツ人も感激するわけです。
あ?なんか私の手が写ってるような・・・ライン川に映る花火と、イルミネーション。美しい。
打ち上げ花火は、日本の誇れる芸術のひとつですね。日本人であることを
埃(←えらい間違いだ〜)誇り
に思えたひとときでした。
日本人学校の生徒やその家族は、気の毒なことに、「日本デー」は自粛してくださいという通達もあったそうですが、デュッセルドルフの市長さんは、せっかく日本デーを楽しみにしていた日本人学校の子ども達のために、規模は小さくなるけれど、何かお祭りを計画してくれているとか。日本人学校の子ども達、よかったねー。
全然更新しないのに、いざ更新すると、アホほど長くなるのはなんなのでしょう・・。ようは、要らんこと書きすぎなんです。コンパクトにまとめた文章で毎日更新されているブロガーさんたちを尊敬します。
このままの勢いでイタリア旅行記も続ければいいのですが、それをやってしまうと、朝まで寝られませんので・・。そろそろおやすみなさい。
ここまでしっかり読んでくださった貴方に心から感謝いたします〜。
Danke schön!